田代くんが歩く足を止めた時には、もう時哉さんの姿は見えなくなっていた。
「あの……田代くん! やっぱり戻って時哉さんにちゃんと説明をしたくて……!」
「駄目、まず今日は俺と食事の約束だったし。それに仕事の話もあるし、何よりさっきの話をあの人にバラしてもいいの?」
田代くんがいつもより全然強引だけれど、それよりも私にはもっと気になることがあった。
「……いや、田代くんは絶対にバラさないじゃん!!」
「は?」
「田代くんにバラしてほしくないってさっき言ったでしょ。田代くんがそれを知ってバラすわけないじゃん。それくらいは分かるよ」
私の反応を見て、田代くんは小さくため息をついた。
「……末永って、マジでこんな時でも末永すぎる」
「どういう意味!? だって田代くんが私が付きあいたいと思っていることを勝手にふざけて時哉さんに伝えるはずないじゃん」
「そうだけど……はぁ、なんか気が抜ける」
田代くんが近くにある歩道のそばの柵に寄りかかった。
「あの……田代くん! やっぱり戻って時哉さんにちゃんと説明をしたくて……!」
「駄目、まず今日は俺と食事の約束だったし。それに仕事の話もあるし、何よりさっきの話をあの人にバラしてもいいの?」
田代くんがいつもより全然強引だけれど、それよりも私にはもっと気になることがあった。
「……いや、田代くんは絶対にバラさないじゃん!!」
「は?」
「田代くんにバラしてほしくないってさっき言ったでしょ。田代くんがそれを知ってバラすわけないじゃん。それくらいは分かるよ」
私の反応を見て、田代くんは小さくため息をついた。
「……末永って、マジでこんな時でも末永すぎる」
「どういう意味!? だって田代くんが私が付きあいたいと思っていることを勝手にふざけて時哉さんに伝えるはずないじゃん」
「そうだけど……はぁ、なんか気が抜ける」
田代くんが近くにある歩道のそばの柵に寄りかかった。



