甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

「末永、まだ仕事終わってねーの?」

「ううん、今終わったところ。田代くんは?」

「俺はまだ残ってるけど……末永は帰らないの? 仕事終わってるんじゃないの?」

「終わったよ。終わったけれど……」

この後の予定も無くなったから、とは言い切れなかった。

田代くんが私の隣に座る。

「末永、最近変わったよな」

「え、そう? どこが?」

「うーん、悪い意味じゃなくて、なんか変わった感じがする」

そう話す田代くんは何故かどこか寂しそうだった。



「なぁ、末永。俺、もう少しで仕事終わるんだけど、一緒にご飯行かない?」



公園でジュースを飲んだ時といい、最近の田代くんは今までより私を誘う気がする。

それでも今日は時哉さんとの約束を断った日だから、誘いに乗るつもりはなかった。