甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

私たちはコンビニの斜め前の公園のベンチに並んで座る。

ペットボトルの蓋を開けて一口飲んだところで、田代くんが「今やってるプロジェクトさー」といつも職場の休憩時間に話すような会話を始める。

そんないつもの会話にどこか安心して、時哉さんと話した時の動揺が落ち着いていく。

その感覚に安心した。

「末永? 聞いてる?」

「聞いてるよ。なんで?」

「いや、いつもより返事が少ない気がしたから」

「あー、ちょっとこの感じに落ち着いてた。ちょっと焦ってたから」

田代くんが私の方をチラッと見たのが、横目で分かった。

「末永、なんかあったの?」

「ううん、なんでもないよ。私も明日の仕事で嫌な予定が入っててさー」

私は話を逸らすように、明日の仕事の話に戻す。