不良たちが体勢を整える前に、透里のあとを追うように二人で走った。
そうして囲いを突き抜け、マロも私に並走する。そのまま入り口に近づくと、人影が見えた。
「一叶!」
一叶ちゃんの姿を見て、両腕を広げて飛び出してきたのは辰見くんだ。
「哩都!」
一叶ちゃんは途端に笑顔になり、辰見くんの腕の中に飛び込んでいく。
しっかりと抱き合う二人に、よかったって心から思った。
でも、いつまでもそのままでいさせてあげるわけにはいかない。邑本先輩や不良たちは、すぐに追いかけてくるから。
「ま、待て! 一叶、辰見から離れろ! お前は俺のだ!!」
怒声に近い声で邑本先輩が叫ぶ。でも、そんな自分勝手な言葉に立ち止まる必要なんてない。
「一叶ちゃん、辰見くん、走って! ここは私が足止めするから」
「え、でも……」
さすがに置いて行くとなると気が引けるのか、一叶ちゃんはためらう。
でも、事前に指示を聞くようにと伝えていた辰見くんは「わかった!」と言って一叶ちゃんも連れて行ってくれる。
そんな二人に背を向けて、通せんぼするように不良たちに向き直ると、透里も同じようにして刀を構えた。
そうして囲いを突き抜け、マロも私に並走する。そのまま入り口に近づくと、人影が見えた。
「一叶!」
一叶ちゃんの姿を見て、両腕を広げて飛び出してきたのは辰見くんだ。
「哩都!」
一叶ちゃんは途端に笑顔になり、辰見くんの腕の中に飛び込んでいく。
しっかりと抱き合う二人に、よかったって心から思った。
でも、いつまでもそのままでいさせてあげるわけにはいかない。邑本先輩や不良たちは、すぐに追いかけてくるから。
「ま、待て! 一叶、辰見から離れろ! お前は俺のだ!!」
怒声に近い声で邑本先輩が叫ぶ。でも、そんな自分勝手な言葉に立ち止まる必要なんてない。
「一叶ちゃん、辰見くん、走って! ここは私が足止めするから」
「え、でも……」
さすがに置いて行くとなると気が引けるのか、一叶ちゃんはためらう。
でも、事前に指示を聞くようにと伝えていた辰見くんは「わかった!」と言って一叶ちゃんも連れて行ってくれる。
そんな二人に背を向けて、通せんぼするように不良たちに向き直ると、透里も同じようにして刀を構えた。



