他にいそうなところは?
考えても、邑本先輩のことをよく知らない私は彼がどこに一叶ちゃんを連れて行くのかなんて見当もつかない。
せめて透里や辰見くんと情報共有したいけれど、どこにいるんだろう?
教室を飛び出したときに隣のクラスもチラッと見たけれど、透里の姿はなかったし……。
自分の中でも状況がちゃんと整理できてないし、相談したいところなのに!
そんな風に考えながら写真部の部室がある三階から降りていくと、階段の途中でちょうど二人の姿を見つけた。
「透里! 辰見くん!」
少し離れたところには他の生徒も見えるけれど、二人の周りにはいなかったから私は演技していない状態で声をかけた。
「っ!? あや――鴇野さん?」
私の声に透里がいち早く気づいて、本気で驚いた顔をする。
私が演技をしていないからかな?
でもそんなこと今はどうでもいい。
「一叶ちゃんを見なかった? あと、邑本先輩も!」
「一叶がどうしたんだ?」
私の問いに――というか、一叶ちゃんの名前に辰見くんが即座に反応した。
私も問答する時間が惜しくて、さっき取り巻き三人組から聞いた話を二人に伝える。
考えても、邑本先輩のことをよく知らない私は彼がどこに一叶ちゃんを連れて行くのかなんて見当もつかない。
せめて透里や辰見くんと情報共有したいけれど、どこにいるんだろう?
教室を飛び出したときに隣のクラスもチラッと見たけれど、透里の姿はなかったし……。
自分の中でも状況がちゃんと整理できてないし、相談したいところなのに!
そんな風に考えながら写真部の部室がある三階から降りていくと、階段の途中でちょうど二人の姿を見つけた。
「透里! 辰見くん!」
少し離れたところには他の生徒も見えるけれど、二人の周りにはいなかったから私は演技していない状態で声をかけた。
「っ!? あや――鴇野さん?」
私の声に透里がいち早く気づいて、本気で驚いた顔をする。
私が演技をしていないからかな?
でもそんなこと今はどうでもいい。
「一叶ちゃんを見なかった? あと、邑本先輩も!」
「一叶がどうしたんだ?」
私の問いに――というか、一叶ちゃんの名前に辰見くんが即座に反応した。
私も問答する時間が惜しくて、さっき取り巻き三人組から聞いた話を二人に伝える。



