前々から凄腕エージェントになるために料理を教えて欲しいと頼んでいた。
今日は日曜日で学校も休みだし、一叶ちゃんと辰見くんもどこかに出かける予定がない日だったから、護衛の仕事も休息日ってことで、教えて貰うにはちょうど良かった。
まずは基本の卵料理から、ということで色々教えてもらっているところ。
せっかく教えてもらってるのに、他のことばかり考えてちゃダメだよね。
私はせめて今だけはちゃんと料理に集中しようって意識を切り替えた。
……切り替えた、つもりだったんだけど。
「あやめ、あんまり集中できてないな? いったん休憩するか?」
と、創士さんに言われて半分強制的に休憩させられてしまった。
***
「ほら、ココア」
「あ、ありがとうございます」
一度キリのいいところで休憩に入りリビングのソファーに座ると、創士さんは飲み物を持って向かい側に座った。
暖かいココアに息を吹きかけてからゆっくり一口飲むと、甘い香りが鼻を通る。
そうしてほっとひと息つくと、それを待っていたかのように創士さんが質問してきた。
「で? 透里となにかあったのか?」
「んぐぅっ!?」
今日は日曜日で学校も休みだし、一叶ちゃんと辰見くんもどこかに出かける予定がない日だったから、護衛の仕事も休息日ってことで、教えて貰うにはちょうど良かった。
まずは基本の卵料理から、ということで色々教えてもらっているところ。
せっかく教えてもらってるのに、他のことばかり考えてちゃダメだよね。
私はせめて今だけはちゃんと料理に集中しようって意識を切り替えた。
……切り替えた、つもりだったんだけど。
「あやめ、あんまり集中できてないな? いったん休憩するか?」
と、創士さんに言われて半分強制的に休憩させられてしまった。
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「ほら、ココア」
「あ、ありがとうございます」
一度キリのいいところで休憩に入りリビングのソファーに座ると、創士さんは飲み物を持って向かい側に座った。
暖かいココアに息を吹きかけてからゆっくり一口飲むと、甘い香りが鼻を通る。
そうしてほっとひと息つくと、それを待っていたかのように創士さんが質問してきた。
「で? 透里となにかあったのか?」
「んぐぅっ!?」



