保健室で透里のことをつきはなしてから、彼はあまり私に話しかけてこなくなった。
もちろん仕事に関することだったら今まで通り会話はしてる。
でも、それ以外のときは必要最低限の会話しかしてなくて……。
少し前までは自分から避けていたし、今の状況は私の夢のためにはとてもいい状態のはずなのに。
透里が私から離れていくたび、私の心は砂のように渇いて、そのまま崩れて穴が空いてしまったみたいになる。
さびしい、悲しい。
私がつきはなしたのに……私が望んだことのはずなのに……とても、辛かった。
***
「はぁーーー……」
エプロンを着けた出で立ちで、左手にボウル、右手に菜箸といった状態の私はたまっていた苦しさを吐き出すように大きくため息をついた。
そんな私に、一緒にキッチンに立っていた創士さんが少し驚いた顔で聞いてくる。
「どうしたんだあやめ? すごいため息だな?」
半分からかってるような、でも私を心配してもいるみたいな。
どちらにせよ、私は笑って誤魔化すしかない。
「あはは。ごめんなさい、教えて貰ってる最中なのに」
今は創士さんに料理を教えて貰っているところなんだ。
もちろん仕事に関することだったら今まで通り会話はしてる。
でも、それ以外のときは必要最低限の会話しかしてなくて……。
少し前までは自分から避けていたし、今の状況は私の夢のためにはとてもいい状態のはずなのに。
透里が私から離れていくたび、私の心は砂のように渇いて、そのまま崩れて穴が空いてしまったみたいになる。
さびしい、悲しい。
私がつきはなしたのに……私が望んだことのはずなのに……とても、辛かった。
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「はぁーーー……」
エプロンを着けた出で立ちで、左手にボウル、右手に菜箸といった状態の私はたまっていた苦しさを吐き出すように大きくため息をついた。
そんな私に、一緒にキッチンに立っていた創士さんが少し驚いた顔で聞いてくる。
「どうしたんだあやめ? すごいため息だな?」
半分からかってるような、でも私を心配してもいるみたいな。
どちらにせよ、私は笑って誤魔化すしかない。
「あはは。ごめんなさい、教えて貰ってる最中なのに」
今は創士さんに料理を教えて貰っているところなんだ。



