報告を終えると、私は訓練のために外へ出た。
「ワン!」
玄関ドアを開けたとたん、マロが尻尾を振って飛びついてこようとする。
私はそれを手のひらを向けることで止めた。
仕事の相棒でもあるマロは、それだけで今から訓練の時間なんだと気づきビシッとお座りをする。
私は首からさげている犬笛を左手で取り出し、右手には制服の中に仕込んでおいたクナイを持った。
私の【夜天光】エージェントとしての戦い方は、マロに指示を出して敵を振り回し、その間に忍者のように素早く攻撃をする方法だ。
だから、クナイの扱いとマロと連携を取る訓練は欠かせないんだ。
そこまで広くはない庭だけれど、周囲のビルの壁も利用しながら一通りの訓練をする。
そうして一段落してマロと一緒に座って水分補給していたところに、ちょうど透里が日本刀を持って外に出てきた。
「もう訓練終わったのか? 【闇夜の鴉】さん?」
「ちょっと休憩しているだけだよ。それより【閃光の雷鳥】くんは訓練しないでなにしてたの?」
からかってるつもりなのか、わざわざ裏で言われている二つ名で呼んできたから、私も透里の二つ名を使って返事をする。
「ワン!」
玄関ドアを開けたとたん、マロが尻尾を振って飛びついてこようとする。
私はそれを手のひらを向けることで止めた。
仕事の相棒でもあるマロは、それだけで今から訓練の時間なんだと気づきビシッとお座りをする。
私は首からさげている犬笛を左手で取り出し、右手には制服の中に仕込んでおいたクナイを持った。
私の【夜天光】エージェントとしての戦い方は、マロに指示を出して敵を振り回し、その間に忍者のように素早く攻撃をする方法だ。
だから、クナイの扱いとマロと連携を取る訓練は欠かせないんだ。
そこまで広くはない庭だけれど、周囲のビルの壁も利用しながら一通りの訓練をする。
そうして一段落してマロと一緒に座って水分補給していたところに、ちょうど透里が日本刀を持って外に出てきた。
「もう訓練終わったのか? 【闇夜の鴉】さん?」
「ちょっと休憩しているだけだよ。それより【閃光の雷鳥】くんは訓練しないでなにしてたの?」
からかってるつもりなのか、わざわざ裏で言われている二つ名で呼んできたから、私も透里の二つ名を使って返事をする。



