「ストーカーは写真部にいます! 一叶ちゃんをいじめているとき、明らかな敵意を感じました」
その日の報告会でさっそく創士さんに告げると、となりに座った透里がすぐに補足してくれた。
「俺が見たところ、そのときあやめの方を見ていたのは五人ほどです。もっと絞り込むために俺が写真部に入部してみようと思うんですが、どうでしょう?」
「そうだな、透里は護衛のために自由が利くようにしておきたいが……」
報告と提案を聞いた創士さんは、長い指であごを軽くなでてから結論を出す。
「でもストーカーを特定することのほうが大事だからな。よし、透里は写真部に入部して、その五人に注視しストーカーを特定してくれ」
「はい」
透里が返事をすると、創士さんは視線を私に向ける。研ぎ澄ましたような眼差しで、念を押すように指示を出した。
「ストーカーと言っても色々タイプがあるから、相手がどんな行動に出るかわからない。あやめはそれを考慮しつつ護衛を強化するんだ」
「っ!」
守れという指示に、私は数時間前にしてしまった失敗を思い出す。
取り巻きの三人をつれて行ってしまったせいで、一叶ちゃんを傷つけてしまった。
ケガなどはしていないから護衛という意味では失敗していないけれど、防ごうと思えば防げたことだから……。
次はあの三人からも一叶ちゃんを守ろう。
そう決意しながら私はハッキリと返事をした。
「はい! 了解です!」
その日の報告会でさっそく創士さんに告げると、となりに座った透里がすぐに補足してくれた。
「俺が見たところ、そのときあやめの方を見ていたのは五人ほどです。もっと絞り込むために俺が写真部に入部してみようと思うんですが、どうでしょう?」
「そうだな、透里は護衛のために自由が利くようにしておきたいが……」
報告と提案を聞いた創士さんは、長い指であごを軽くなでてから結論を出す。
「でもストーカーを特定することのほうが大事だからな。よし、透里は写真部に入部して、その五人に注視しストーカーを特定してくれ」
「はい」
透里が返事をすると、創士さんは視線を私に向ける。研ぎ澄ましたような眼差しで、念を押すように指示を出した。
「ストーカーと言っても色々タイプがあるから、相手がどんな行動に出るかわからない。あやめはそれを考慮しつつ護衛を強化するんだ」
「っ!」
守れという指示に、私は数時間前にしてしまった失敗を思い出す。
取り巻きの三人をつれて行ってしまったせいで、一叶ちゃんを傷つけてしまった。
ケガなどはしていないから護衛という意味では失敗していないけれど、防ごうと思えば防げたことだから……。
次はあの三人からも一叶ちゃんを守ろう。
そう決意しながら私はハッキリと返事をした。
「はい! 了解です!」



