「人の泣き場所にはなってくれるのに、自分は心配かけたくないって一人で泣くの。一叶ちゃんと似てるなって」
「そっか……鴇野さんは、その人のことをとても大切に思っているんだね」
辰見くんの言葉で頭の中に色んな顔の透里が浮かぶ。
小学生になる前から一緒にいて、色んな表情の透里を見た。
その全部が、大切。
恋心には蓋をしているけれど、透里が大切だって気持ちはなによりも尊くて……。
私は、これと似た感情を一叶ちゃんに向けている辰見くんを見上げて笑みを浮かべた。
「うん、とても大切なんだ」
「そっか……鴇野さんは、その人のことをとても大切に思っているんだね」
辰見くんの言葉で頭の中に色んな顔の透里が浮かぶ。
小学生になる前から一緒にいて、色んな表情の透里を見た。
その全部が、大切。
恋心には蓋をしているけれど、透里が大切だって気持ちはなによりも尊くて……。
私は、これと似た感情を一叶ちゃんに向けている辰見くんを見上げて笑みを浮かべた。
「うん、とても大切なんだ」



