すでに婚約の話は決まっていたことから、辰見くんの両親が警察に相談したらしい。
でもストーカーが何者なのかを特定出来るほどの証拠もなくて……警察ができることはこれ以上の被害にならないように、一叶ちゃんの家の周囲を警戒することだけだった。
だから、それだけでは不安だと思った辰見夫妻がツテを使って【夜天光】に依頼してきたんだって。
そういうわけだから、ストーカーの正体を暴くためにも積極的に人目のある場所で一叶ちゃんをいじめるのが私の仕事の一つだ。
申し訳ないな、とは思うけれど、ストーカーを見つけないと一叶ちゃんと辰見くんがもっとイヤな思いをするかもしれないからね。
ここは心を鬼にして行かなきゃ。
心の中で『よし!』と意気込んだ私は、取り巻き三人を引き連れて一叶ちゃんのところへ早足で向かった。
「あーら津嶋さん、見たわよ? また哩都と二人っきりになってたのね?」
しっかりトゲを含ませた声をかけると、一叶ちゃんは私を見ておどろいた表情になる。
そしてそのまま私の後ろにいる三人を見て、あからさまに顔色を変えた。
おびえたような表情に、三人を連れてきたのは失敗だったかもしれないと思う。
でも、引き連れてきた人たちをいまさら追い払うわけにもいかなくて、そのまま話を続けた。
「哩都は津嶋さんのこと恋人だって言うけれど、周りは相応しくないって思っている人ばかりよ? 早く別れた方がお互いのためなんじゃないの?」
右手の指を口元に持ってきて、クスッとあざけるように笑う。
視線にも一叶ちゃんをさげすむような感情を乗せて、これぞ悪女! って思われるように振る舞った。
でもストーカーが何者なのかを特定出来るほどの証拠もなくて……警察ができることはこれ以上の被害にならないように、一叶ちゃんの家の周囲を警戒することだけだった。
だから、それだけでは不安だと思った辰見夫妻がツテを使って【夜天光】に依頼してきたんだって。
そういうわけだから、ストーカーの正体を暴くためにも積極的に人目のある場所で一叶ちゃんをいじめるのが私の仕事の一つだ。
申し訳ないな、とは思うけれど、ストーカーを見つけないと一叶ちゃんと辰見くんがもっとイヤな思いをするかもしれないからね。
ここは心を鬼にして行かなきゃ。
心の中で『よし!』と意気込んだ私は、取り巻き三人を引き連れて一叶ちゃんのところへ早足で向かった。
「あーら津嶋さん、見たわよ? また哩都と二人っきりになってたのね?」
しっかりトゲを含ませた声をかけると、一叶ちゃんは私を見ておどろいた表情になる。
そしてそのまま私の後ろにいる三人を見て、あからさまに顔色を変えた。
おびえたような表情に、三人を連れてきたのは失敗だったかもしれないと思う。
でも、引き連れてきた人たちをいまさら追い払うわけにもいかなくて、そのまま話を続けた。
「哩都は津嶋さんのこと恋人だって言うけれど、周りは相応しくないって思っている人ばかりよ? 早く別れた方がお互いのためなんじゃないの?」
右手の指を口元に持ってきて、クスッとあざけるように笑う。
視線にも一叶ちゃんをさげすむような感情を乗せて、これぞ悪女! って思われるように振る舞った。



