「な、なぜわたし…?」
「だって皆木さんボーンだし、よく落合先輩と話してるしさ」
部屋は7人ずつ。
学年ごとには分けてくれているが、パートはランダムだった。
逆にそうすることで普段そこまで親睦を持たない部員同士の関わりを作る、これも合宿の一環なのだと。
「それ……言っていいのかな?」
「「いーのいーの!!」」
「……落合先輩には秘密にしてくれるぅ?」
「「するする!!」」
「なんと……付き合ったみたい!」
「「きゃーーー!!!」」
やばっ、みんな静かに!と、先生に気づかれることを恐れたひとりの女の子が言う。
しかし彼女たちのテンションは収まらず、自然なままに恋バナへと転換していった。
「部長ってちょっと格好よくない?」
「わっかるー。男子が絶望的に少ないってのもあるし吹部男子なんてパッとしないけどさ、部長はふつーにイケメンだよね」
「しかもアルサクだよ?かっこよすぎー。
…って、もしかしてあんた狙ってるの?」
「ないない!どっちかと言うと憧れ?みたいな」



