さすがにそれは……。
野球部の応援に行ったからってメンバーを外す必要なんかない。
確かに大会が被って野球部を取ったなら話は別だけど、吹奏楽部の予選とも被らないし、本選も8月の半ばだ。
「応援をしたいんです。どうしても応援したい人が……います」
「…お付き合いをしているの?」
「っ、………甲子園に行ったら、って」
我らも高校生です。
華の女子高生なんです。
そんな話を聞いたならヒソヒソと、女の子たちはときめきを感じてしまうものだ。
青春えっっっぐ………。
それにしても落合先輩は野球部にそんな思いがあっただなんて……。
「…わかったわ。あなたは今まで共に歩んで金賞を目指してきた仲間よりも、色恋を取ったということね」
ズシン、と。
誰もが良いものだとは強がれない空気感が流れた。
そんな言い方、ないよ。
応援したいっていうのも立派な理由じゃんか。



