あの放課後、先生と初恋。





ちょっと期待しちゃったじゃんか…。

いやでも実際本当にされたらそれはそれで、たぶんわたしは心臓が止まってしまう。


それにわたしなんてものは、いまの会話があるだけで笑顔が戻っていたりする。



「まあでも……これくらいは」


「っ…!」



ポンポンと。

ふわっ、ふわっと、あたまを跳ねる初めての感触。


どうしようどうしよう。


あたまポンポンされてる喜びをもっと感じていたいのに、なんか逆に落ち着いてしまっているという矛盾。



「……せんせい、ツーショット撮りたい」


「…ツーショット?」


「うん。先生とのお写真、欲しいです切実に」



もちろん待ち受けにはしないよ。

だってもし誰かに見られちゃったら、わたしたちが密かにお付き合いしてることがバレちゃって大変だからね(?)


それに先生、何回も女子生徒から同じことを誘われてるけど、応えてるとこ1回も見たことないもん。