「あ、然くんここ間違ってるかも」
「え」
「この二乗はこっちに代入されるわけだから………って、然くん生きてる…?」
「…先輩、これが解けたらご褒美とか……くれたりしますか」
「へ?ご褒美…?」
然くんはこういうふうに駆け引きをしてくる子。
お付き合いをしているんだからそんな必要ないのにと思いつつ、わたしもちょっとだけ楽しかったりもする。
「いいよ!そしたらご褒美あげるっ。ちなみに何が欲しいの?」
「やった…。えっと、写真撮りたいです。先輩とのツーショット」
も~、ほらね。
何枚でもいつでも撮っていいのに、謙虚というか遠慮しすぎというか。
「じゃあ頑張ってね?わたしとのツーショットのために!」
わたしのために優勝してくれたみたいに、然くんは苦戦しながらもクリア。
どっちのスマホで撮る?なんて相談しながら隣に移動する。



