「にいな先輩、合宿どうでした?」
「バイキングが美味しかった!食べ過ぎって言われちゃったけど…、食べないと元気出ないのにねえ?」
「ははっ、すごい想像できました。先輩からすれば旅行なんだろうな…」
どういう意味だと、ぷくっと頬を膨らませる。
向かい合って勉強を教えながらも、案外スラスラとペンを滑らせていく然くん。
わたしの膨らんだ顔を見て笑うかと思いきや、微笑んで甘い顔だった。
「先生にも褒められたよ。わたし、もしかしたらコンクールメンバーになれるかも!」
「え、本当ですか!」
「まだ分かんないけどっ。でも……すごく成長してる感じが自分でもするんだ」
自分のことのように喜んでくれるから、うれしい。
然くんのおかげでもあるんだよ。
いつもいつもパワーを貰っているから。



