あの放課後、先生と初恋。





「イッチー優勝おめでと!!ちょ~シビれた!!」


「おー、ありがとな」


「ねえねえどう?チア姿かわいい?」


「………みんなおなじに見える」


「そりゃみんな同じ衣装だけどさっ!」



わんさかわんさか。

スタジアム外には応援団を務めた鈴高の生徒たちを始め、保護者までもが集っていた。


閉会式までしっかりと見届けた私たちが外を出ると、そろそろ梅雨が来そうだと思う風の匂い。



「吹奏楽部のみんなも今日はお疲れさまでした!とてもいい応援ができたと思っています。今日のサッカー部の試合を見て、私たちも何か奮い立たされるものがあったんじゃないでしょうか」



今では心菜は吹奏楽部に欠かせない部長だ。

つぎは自分たちのコンクールだと、全員の意識を明確なものにさせて挨拶を締めた。


然くんには帰ったらメッセージを送ろう。
ううん、電話でおめでとうにしよう。

さすがにこの人の多さでは声をかけられそうにない。