(すごい、有言実行だ……)
シュート入れるって、ずっと言ってたもんね。
もし、優勝したら。
本当に1位を取ったら。
彼はわたしに改めて気持ちを伝えてくれる。
「うっそー……、残り2分で入れてくるって何者……」
「最初の1点しかこっちも取れてないしね…、やだ負けたくない~」
ハーフタイム中、不安をこぼす1年生たち。
1-1のまま前半は終了した。
どんなにこちらが攻めてもディフェンスが固く、簡単には突破できない壁が相手チームにはあった。
そして後半戦が始まる前、ざわざわと観客席が動き出したのは。
フィールド端にて、仲間たちを集めて大きな円陣を作った鈴高のエースストライカーがいたからだ。
「俺たちは強い!!!行くぞッッ!!」
「「「シャアッッ!!!」」」
散らばる選手たちのなか、スタンドを探すように見上げる然くん。
探している人物はきっとわたしだろうと、自惚れるくらいには。



