遥人side
「あの頃と同じ、寂しそうな顔。…遥人」
20時を過ぎた職員室に残っているのは俺ひとりかと思っていたが、保険医の女もまだ居たようだった。
コーヒーを淹れて、俺のデスクにも置いてくれる。
「…名前で呼ぶの、やめてもらえませんか」
「あら、どうして?…いいじゃない。ふたりなんだし」
「俺とあなたはただの同僚です。…変な勘違い、されたくありませんから」
大学時代は今では過去だ。
まさか教師になって再会することになるなんて俺も思っていなかったが、彼女のからかい癖は今でも苦手だった。
「ふふ。もう名前では呼んでくれないの?」
「はい」
「ほんと、可愛くない」
これなら家でやったほうが捗ると思い、パソコンを閉じた。
コーヒーすら飲もうとしないでそそくさと帰る準備をし出す俺に、大学時代の先輩はつまらなさそうに息を吐く。
「あの頃と同じ、寂しそうな顔。…遥人」
20時を過ぎた職員室に残っているのは俺ひとりかと思っていたが、保険医の女もまだ居たようだった。
コーヒーを淹れて、俺のデスクにも置いてくれる。
「…名前で呼ぶの、やめてもらえませんか」
「あら、どうして?…いいじゃない。ふたりなんだし」
「俺とあなたはただの同僚です。…変な勘違い、されたくありませんから」
大学時代は今では過去だ。
まさか教師になって再会することになるなんて俺も思っていなかったが、彼女のからかい癖は今でも苦手だった。
「ふふ。もう名前では呼んでくれないの?」
「はい」
「ほんと、可愛くない」
これなら家でやったほうが捗ると思い、パソコンを閉じた。
コーヒーすら飲もうとしないでそそくさと帰る準備をし出す俺に、大学時代の先輩はつまらなさそうに息を吐く。



