「俺は教師だ」
「…うん」
「教師…なんだよ」
わかってるよ、知ってるよ。
わたしは生徒だから、誰よりも知ってる。
「今までもおまえだけじゃない生徒に告白されたけど、結局はぜんぶ一時の感情ってだけだろ」
わたしは違う。
いっときの感情、じゃない。
ここまで苦しくて毎日のように先生のこと考えてたんだから、一時なんてものじゃない。
この先も特別だよ。
初めて好きになった人なんだから、特別だ。
「確かに距離が近すぎたとは思うし、そこは大人として教師として俺も間違ってた。生徒に勘違いさせるようなことをしたってのも……事実だ」
「…先生がわたしを気にかけてくれたのは…、ひとりだけ下手で、可哀想だったから…?母子家庭で、自分と同じだったから……?」
「───そうだよ」
そんなに冷たい目、できたんだ。
鬱陶しい、面倒だ、時間の無駄だ。
この人はわたしのことが嫌いなんだろうなって、そういう顔。



