まだ帰って欲しくなくて、わたしはキッチンに向かってお茶を用意する。
非常食のなかからスナック菓子を漁って、先生が好きそうなものを勘で。
「この時間に食べると太るぞ」
「あっ、そうだけど…!お、お礼に……と、思いまして」
「……………」
バレバレだったか……。
もう22時半近いしね、そうだよね先生もさっさと帰って寝たいよね。
なのでお菓子を渡すようにして、今回ばかりは諦めることにした。
「……またいつ停電になるか分かんねーよな」
「う、うん」
「雨風もすごい。こういうときほど意外と防犯面も危険なんだ」
「まじすか」
「……俺は朝まで起きてられる。…皆木さえいいなら、ここに居させてもらうけど」
「まままっ、まじか…!!!ぜひっ、わたしもオールできるからっ」
この台風の様子で明日の部活がどうなるか連絡待ちなのだけど、もしあったとしても午後からだ。
ただ先生は教師として、生徒にオールさせるつもりはないらしく。



