そこまで言ってやっと、落ち着いたみたいだった。
わたしのために本気で来てくれようとしたんだ。
好きな女の子……。
放っておけるわけない、って。
あんなにもまっすぐ言われると、泣きたくなる。
『…お化け、怖いんじゃないですか?』
「うっ、大丈夫!最終的に握手でも交わして友達になるから…!」
『……………』
ぜったい安全にしていてください、と。
わたしのドスベった返事に笑うことなく、然くんは真剣だった。
『…さっき、留守番には慣れてるって言ってましたけど』
「え…?あ、うん」
『それは慣れていいものじゃないと思います。俺を頼ってください。今日は先輩にも言われてしまったので無理ですけど、俺、なんでもしますから』
ありがとう。
本当に本当にありがとう。
電話でも伝えて、静かに切った。
────の、すぐあとだった。



