「こっちもだんだん強くなってきてる……」
ゴオオオオーーーと、窓を叩く風と強い雨。
台風接近は数日前から予想されていたため、今日は部活も午前中で切り上げられた。
「うわっ、雷…!?」
それはお風呂から上がったとき。
ゴロゴロゴローーーと、あまり遠くない場所から聞こえてくる。
雨風は平気だけれど、やっぱり雷ってドキッとするな…。
だって家に落ちる可能性もあるんだって。
めちゃくちゃ確率は低いらしいけどありえないことじゃないって、少し前に何かで見た。
『にいな先輩、台風大丈夫ですか?』
メッセージはいつも以上に送られていたが、とうとう電話がかかってきた。
『先輩はお母さんとふたりで暮らしてるって言ってたので……心配で』
「そうなんだよねえ…。お母さん今日、台風でお仕事から帰れなくなっちゃって」
『え』
「でもちゃんとホテル取れたらしいから安心して!お留守番にも慣れてるから、わたし!」
『いや、そうじゃなく───…が、………すか?…な…、……か?』



