「だから……関わらないようにするってのは無理です」
「じゃ、じゃあせめてっ、生徒が多いところでは………控えよう?」
「……わかりました、控えます」
「あっ、ありがとう…!」
「控えはしますけど、先輩。俺のお願いもひとつ聞いてください」
もちろんだとも。
聞けるものならなんだとしても聞こうじゃないか。
だってわたしは先輩だもの。
「今みたいに人がいない場所なら……もう少し先輩に近づいてもいいですか」
「……えっ、わ!」
壁に追いやられるように迫られて、トンっと囲んできた両手。
本当にわたしのことが好きなんだ……って思うほど、彼はわたしのことだけを見てくる。
「か、壁ドンされてる………」
「…ベタですけど、にいな先輩にずっとやってみたくて」
然くん、また身長伸びたんじゃない…?
肩幅も前よりガッシリしてる気がするし、どんどん男の子になっていくみたい。



