「していいの、かな。迷惑じゃない?嫌われない?」
「それでもいいって気持ちで行かないとダメよ、何事も。とくに然、あんたはいつも大事なとこで思い切りが足りない」
それはプレーのことを言っているのか。
責めるプレーを常に心得ているエースストライカーのはずが、どうにもサッカー以外になると正反対らしい。
確信したのは、ハルトという名前を自分の楽器に付けていると知ったとき。
この人は本気なんだと思った。
本気で教師に恋をしてるんだ、って。
「…母さん。7歳差って、だいぶデカいよな?」
「………16歳と23歳、17歳と24歳。まあ、確かにデカいわね」
同じマンションに住んでるって、あんなの変な想像するだろ俺は男子高校生なんだから。
カレー分け合うとか、先生も何してんですか。
一応は教師だし、たとえお隣さんだからってラインはあるだろ。



