あの放課後、先生と初恋。





「…血液型とかって、」


「え?」


「にいな先輩、…O型とか、ですか」


「わっ、よくわかったね…!」


「はは、なんとなく。俺はAです」



先生は。
先生は何型なんだろう。

予想ではAB型とか、そんなイメージ。



「几帳面ってよく言われてるよね、A型さんは。ちなみにこちらは大雑把のOってね。わはは」


「…じゃあにいな先輩の…好きな食べ物は」


「食べ物?う~ん、いっぱいあるなあ」



小学生みたいな会話だ。

高校生のわたしたちがするには、ちょっとだけ可愛すぎる。


必死に理由を探して、会話を見つけて、わたしが悩むふりをすると安心する然くん。



「────おかえり」



バッ!!と、ふたりして振り返った。

先に手を離してしまったのは……たぶんわたしだ。


然くんは目を大きく開いていて、「どうしてあなたが」とでも思っている顔。