あの放課後、先生と初恋。





銅賞だったことも、メンバーには選ばれなかったことも、メッセージで伝えていた。

すごく悔しい今日になってしまったことも。



「気づかせたい…?」


「はい。自分が混ざったとき、どうチームを動かせるかって」



あ、すみませんそれはサッカーの言い方ですね───と、訂正を入れる仕草が可愛いと思った。

エースだからこそ言える言葉に、わたしはぼうっと羨望に似た眼差しで見つめてしまう。


先生だったらなんて言ってくれてたのかな……。



「…うん。いっぱい見てきたよ。わたしの席だからこそ見えるものもあって…、」


「…はい」


「っ、んでもっ、次こそは必ず…!!」



ぐっとこぶしを握りしめる。

このこぶしをね、向けるの。


そうすると相手は同じようにして握って、ここに合わせてくれるから。


…………どうして然くんにはそれをしなかったの、わたし。