「いっ、急いでるので…!」
「おねがい。別にそれから嫌になったらブロックしてくれていーし」
「まずは連絡先だけ。ねっ、いいじゃん」
う、鬱陶しい……!!
こんなことしてる場合じゃないのに!
助けて誰かっ!!
「────邪魔だ」
そこで登場、不審者さん。
キャップにマスクにサングラス、顔がまったく分からない男性がわたしたちの間に入ってこようとしていた。
「こいつは俺の」と言いながらわたしの肩を引き寄せてきたことで、すぐさま彼らは去っていった。
「ふっ、フーアーユー!?」
「……べつに日本語でいいだろ。あ、いや、ここは生徒が来るような場所じゃないと思います」
「えっと、トイレ探しててっ!ホールのところは混んでたから……空いてるとこないかなって…」
「そしたらナンパされて?…馬鹿だろ」
…………はい?
初対面の高校生に馬鹿って言ってきた…?
確かにあなたが来てくれて結果的に助けられたかもしれないけれど、ぶっちゃけあなたのほうが危ないひとに見える。



