「皆木、このあと暇だよな」
「………ぜったい聞き方おかしい」
「暇だろ。用具チェック付き合え」
部活に一生懸命な生徒を邪魔してくるには嬉しすぎるお誘いだ。
でも、しかし、今日のわたしは別。
先生のありがたいお誘いを断るという、苦渋の決断をしてしまった。
「断る権利とかねーよ」
「あるよっ!生徒にも人権がある…!」
「俺の命令にだけは従順なのが皆木だろ?」
「くっ……、…………すきぃ」
急にくる俺様は反則だって……。
先生もしかして狙って言ってる?
それとも無意識?
あのね、それって先生だから許されることだよ。
「ドM」
「……なんと!?」
「行くぞー」
聞き捨てならないセリフをボソッと放ちながらも、わたしを体育館倉庫に連れていく遥人くん。
はるとくん遥人くん、ハルトくん。
いいよね心のなかでくらい。
牧野先生には呼び捨てされてるんだから、もう。



