「もしソーマ先輩の元カノが現れたら…、落合先輩はどうしますか?」
「……………」
何かがあると思ってた。
だって名前で呼んでたし、先生も先生で呼ばれて満更でもなかったし。
てか、そうじゃん。
ツーショット撮ってくれたのだって、あれは牧野先生のアシストがあったからだ。
「過去はどうしようもないよ。今どうこうできることでもないし、動かせるのは今だけなんだから」
「…でも、嫌じゃないですか」
「嫌だよ。けど、それと同じ過去になりたくないって…あたしは思うかな」
休憩は終わった。
部活もまた、気づいたときには終わっていた。
そしてこういうときに限って、先生とのふたりの放課後は訪れてしまう。
「最終下校、とっくに過ぎてんぞ」
「……部活でちゃんと吹けなかったから、やっておかないと感覚を忘れちゃいそうで…」
居残った教室で、わたしは小さく響かせていた。
どうにもサッカー部は今日はグランド調整で休みらしく、先生もゆっくりできる貴重な日。



