「───ってことがあってね??どう…?わたし先生に嫌われちゃったと思う……?」
翌日のお昼休み、わたしは保護者でもある唯ちゃんにさっそく相談した。
焦りまくるわたしとは反対に、唯ちゃんは今日も冷静だ。
「ほら、頬っぺにチョークついてたから引いたのかも…。あっ!制汗スプレーの匂いが臭かったのかも…!!」
「………よかったじゃん」
「よくねえわ!!!聞いてた…!?わたしのお話ちゃんと聞いてた!?」
「聞いてたよ?いろいろ注意受けまくったんでしょ?あの、女子生徒の告白を蹴りまくってとうとうゲイなんじゃないかって噂されてるイッチーから」
「うん。…………そんなウワサあるの!?!?」
知らなかった……。
部活に集中しすぎて周りが見えなくなってた…。
それしてもゲイって………そんなのわたしに勝ち目ないじゃん!!



