「せんせい先生センセイっ、友達できた!!」
「暗いから走んなよ」
「心菜っ、ほらっ、おなじクラスの!あと今日ね、部活で褒められたんだよ!吹けてるってっ」
「これ、用具室まで頼むわ」
「はいっ!それでねそれでね先生っ」
サッカー部で使ったのだろうマーカーコーンを受け取ってお手伝いをするあいだも、ずっと話していたのはわたし。
先生がもともと口数が多いタイプじゃないのは知っていたけれど、その表情は「よかったな」と言ってくれていた。
「それにしても先生が片付けるの?片付けも部員たちの仕事じゃない?」
「今日はわりとキツめのトレーニングさせたしな。俺なりの労りってやつだ」
や、やさしい……!
この絶妙なアメとムチがトリコにさせられる魅力なのだ。
どこかのパワハラババ……おっと、和久井先生とは大きな違いだ。



