檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜



「琉生くん?」

琉生は目を閉じたまま。

熱で少し意識がぼんやりしている。

それでも。

裾だけは離さない。

「……行くな」

愛葉の心臓が跳ねた。

聞き間違いかと思った。

でも。

確かに聞こえた。