檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


海里が近付いてくる。

愛葉は少しだけ泣きそうになった。

海里は昔から変わらない。

優しい。

ずっと。

「海里くん」

名前を呼ぶ。

海里は頭を掻いた。

そして苦笑する。

「今度はちゃんと言えよ」

愛葉が首を傾げる。