檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


蒼依の顔が頭に浮かぶ。

言ってはいけない気がした。

理由は分からない。

ただ。

言いたくなかった。

「一人だよ」

その言葉は。

愛葉が初めて凛月についた嘘だった。

凛月は黙る。

そして。

小さく笑った。

「そっか」

短い返事。

それだけ。

なのに。

胸が苦しくなった。