檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「蒼依くん?」

珍しい。

二人きりで話すことなんてほとんどない。

蒼依は少しだけ周囲を見渡した。

そして。

「少し時間ありますか」

静かに聞いた。

その表情はいつも通り。

だけど。

どこか真剣だった。

「う、うん」

愛葉は頷く。

何となく。

断れなかった。