檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


翌日の放課後。

愛葉は一人で廊下を歩いていた。

今日は珍しく保健室にも行かなかった。

体調は悪くない。

それなのに。

胸の中が落ち着かない。

海里の言葉が頭から離れない。

――苦しいなら言えよ。

その時だった。

「愛葉さん」

後ろから声がした。

振り返る。

そこにいたのは蒼依だった。