檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


帰り道。

愛葉は一人で空を見上げていた。

凛月から届いたメッセージ。

『家着いたら連絡しろ』

いつもの言葉。

いつもなら安心する言葉。

だけど。

今日は少しだけ違った。

スマホを握りしめる。

海里の言葉。

蒼依の視線。

凛月の優しさ。

全部が頭の中で混ざり合う。

そして初めて。

小さな疑問が生まれる。

――私、本当に大丈夫なのかな。

その不安は。

まだ誰にも言えなかった。