檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


その夜。

星龍の倉庫。

「蒼依」

海里が声をかける。

蒼依は資料から目を上げた。

「何ですか」

「お前最近顔怖ぇぞ」

海里が苦笑する。

すると。

蒼依は静かに答えた。

「余裕がないだけです」

その視線は窓の外へ向いていた。

「総長が危ない」

その一言に。

海里の表情が消えた。