放課後。 校門を出ると凛月が待っていた。 「愛葉」 名前を呼ばれる。 昔はその声を聞くだけで嬉しかった。 今も嬉しい。 でも。 少しだけ緊張する。 「帰るぞ」 自然に手を取られる。 そのまま歩き出す。 凛月は楽しそうに今日の出来事を話している。 愛葉も返事をする。 なのに。 なぜだか心がついていかなかった。