檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


保健室の前から離れたあとも。

海里の言葉が頭から離れなかった。

――愛葉ちゃん苦しそうだぞ。

苦しい。

そうなのかな。

自分ではよく分からない。

凛月は優しい。

誰よりも大切にしてくれる。

それは本当だ。

なのに。

胸の奥がざわついていた。

まるで何かを見落としているみたいに。