駅前のカフェを出る頃には。 空はすっかり夕焼け色になっていた。 「楽しかったね」 美咲が笑う。 「うん」 愛葉も頷いた。 久しぶりに友達とゆっくり話せた。 それだけなのに。 なんだか少し気持ちが軽い。 「じゃあまた明日ね」 手を振って別れる。 その時だった。 道路の向こうに見慣れた姿を見つける。 「……凛月?」 思わず立ち止まった。