檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


放課後。

美咲たちと話していると。

校門の向こうに凛月の姿が見えた。

壁にもたれて待っている。

いつもの光景。

「彼氏さん来てるよ」

友達が笑う。

愛葉も笑った。

だけど。

今日は少しだけ早足でこちらへ向かってくる。

「愛葉」

名前を呼ばれる。

「帰るぞ」

優しい声だった。

それなのに。

なぜか急かされているような気がした。