檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜



「大丈夫か」

低い声。

振り向く。

琉生だった。

「あ……ごめん」

慌てて離れる。

琉生もすぐ手を離した。

「謝んな」

短い言葉。

それだけだった。

でも。

どこか優しかった。

「無理すんな」

そう言い残して離れていく。

愛葉は少し驚いていた。