檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

「無理だよ」

思わず言う。

恥ずかしい。

今さら呼び捨てなんて。

「なんで」

「なんでって……」

言葉に詰まる。

すると。

凛月が少し身を屈めた。

視線が近い。

「呼べ」

低い声。

「やだ」

「呼べ」

「やだ」

完全に子どもの言い合いだった。