檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

近くの公園。

ベンチに腰掛ける。

少し風が強い。

沈黙が続く。

何から話せばいいのか分からない。

そんな愛葉を見て。

海里が先に口を開いた。

「総長のこと?」

思わず顔を上げる。

海里は苦笑した。

「当たった?」

「……うん」

小さく頷く。

「凛月くんって」

言葉を探す。

「昔からあんな感じ?」