そして、狩猟大会は予定していた時間よりも早く終了となった。森の中を調査したところ、何やら大会で使用禁止とされている動物誘導煙を使った子息がいたらしい。使い方を間違え火まで出してしまい、こんな事態となってしまったらしい。
素人が使えばそういった被害が出る。だから禁止したというのに……ちゃんとチェック出来なかったこちら側の責任だ。
あとは、毎度のことながら警備員達を金で釣って狩りを手助けさせようとした子息やらもいたらしい。これに関しては本当に呆れるな。身分を振りかざせば従わせられるとでも思っているらしい。
狩猟大会参加者が森から引き返すあたりで、交流会の方に参加していたご夫人達は一足先に王城へ移動となった。もちろん国王陛下と王妃殿下も移動となったが……何故か馬車までは私が護衛になってしまった。
こんな血飛沫の付いた私が護衛だなんて、いいのだろうか。
まぁ、ドレスでは馬に乗れないためその後参加者達の誘導の方に回ったが。
「あなたがこんなところでケーキ食べてサボっているからこんな事になったのよ!!」
「あら、私が警備に参加していればこんな事にはならなかったとおっしゃってくださるとは、それほど私の腕を買ってくださっているという事ですね。ありがとうございます。ではこちらの馬車にどうぞお乗りください」
「ちょっとっ!!」
煩いご令嬢達もさらっと流してご移動いただいた。
……団服に着替えたい。今日一日で何回そう思った事か。血飛沫まで付けて汚してしまったし、破いてしまったところまで。最悪だ。せっかく有名なブティックであつらえてプレゼントしてくださった素敵なドレスをこんな事にしてしまったなんて。
団長様にも、そしてこれを製作してくださったブティックにも顔向け出来ないな。



