「……綾は、あたしたちに来てほしくないと思わん?」
ぽつりとこぼした朋に、和也は眉を下げた。
合わせる顔がないんも確かで、同じくらい、朋の言う通りかもしらんと思う。綾も、俺たちを避けちょったから。
全身から近づくなって雰囲気を出しちょって、俺はイラついた。
京と俺。どっちも選ばんかったことが気まずいんじゃろうとは、分かっちょったけど。
朋や陽子に冷たいことを言って、話しかける和也や京にも素っ気ない態度を取って……。
正直、何様のつもりだと思った。俺は、俺らは綾のなんだったんだよ、とも思った。
……どうすりゃいいんだ。
「――……、京から電話」
陸が急にそう告げて電話に出るから、みんな陸に視線を注いだ。
綾は……? どうなっちょる?
陸は何回か相槌を打ち、携帯を閉じた。
「……まだ意識は戻っちょらんけど、落ち着いちょーって。綾のお父さんが出張先から戻ってくるのに時間かかるけん、京が病院に泊まって綾のそばにおるらしい」
「「「…………」」」
「あと、面会に来るなら明日からにしてほしいって、京が……」
「そっ……か」
陽子がポツリと呟く。



