あらすじ

原因不明の病に悩む小4の綾は、引っ越し先の田舎町で心のきれいな少年、京に出会う。危険な状態にある綾の病を知った京。彼の起こしたある行動が、その後の2人の運命を少しずつ変えていく…。綾と京、6年間の甘くて切ない純愛ストーリー。

著者コメント

愛する、愛されることは誰にでもできることかもしれないけれど、愛し続ける、愛され続けることは難しい。迷いや不安、困難に負けて、もう嫌だと思うかもしれません。でも、あきらめずに、逃げないでほしい。自分を支え、大切に想ってくれる人が、そばにいるはずだから。そんな私の想いが『君愛。』を、そして綾と京を通じて少しでも伝われば、うれしいです。

審査員コメント

【若林芹奈(わかばやしせりな)氏評】
恋をしている幸せさだとか嬉しさだとか、すごく共感できる!方言が使われている小説を読むのは初めてでとても新鮮でした!次々に起こる困難にもハラハラドキドキでした!小学生時代から繋がる恋物語っていうのも初めてで‥、だけど恋って年なんか関係なく、何よりも大切に思えるものなんだなって、恋って素敵だなって思えました。
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【藤波心(ふじなみこころ)氏評】
小さな子の恋から始まって、大人な恋で終わるところがすごく気に入りました!
このお話はホント泣けます!!
はじめはどうなるかわかんなかったけど。最後まで読むと、あ~なるほどって繋がる物語です!!
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【ばにぃ(ばにぃ)氏評】
病気である綾をずっと想い続け、ずっと支え続けた京がとても男らしいと思いました。実際私が病気になってしまったら、と考えると、綾のように強くはいられないなと感じました。でも綾が強くいられたのも、京が近くで支えてくれたからだと思います。いつもそばで自分を支えてくれている人の大切さがとてもよくわかりました。
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【燈色(ひいろ)氏評】
人を愛する、人を想う、そんなあたりまえのことの素晴らしさに気づかせてくれた作品でした。
想いすぎるあまりに時々すれ違いながらも惹かれ合う、綾と京の間に確かな絆を感じます。
京の綾への一途な想いにも心を揺さぶられました。
そして、そんなふたりを取り巻く周りの人たちも温かく、友達や家族という存在がいるという幸せにも気づかせてくれました。
一本の映画を観るような、ドラマチックな物語でした。