「はい村田〜、取り来〜い」 京と話す和也が呼ばれたその時。 ────ガラッ! 「セーフッ」 息を切らした理一が教室にやってきた。 「なぁーにがセーフじゃ、バカ者!」 「いってぇ!」 先生に頭を叩かれて、成績表と説教をもらっている理一は、和也と笑い合いながら席に戻ってくる。 ……理一、いなかったんだ。嘘、やだ……。どうしよう……。 あたしの前の席は和也で、和也の前の席が理一。 もう頭痛どころじゃない。呼吸をすることさえ、難しい。